一人暮らしで“事故物件”と出会うリアル

初めての一人暮らし。ワクワクしながら物件サイトを見ていると、他より明らかに家賃が安い部屋に出会うことがあります。
ちょっと内覧してみようか、と部屋を見に行ったときに、ふと気になる一言が不動産屋からささやかれる。「ここはちょっと…いわゆる事故物件ですね」と。
「事故物件って、やっぱり怖いのかな」「何が起きた部屋なんだろう」と身構えてしまうのは普通の反応。でも、最近は事故物件=絶対NG、じゃなくなってきているんです。
むしろ、「どうせ家に帰ったら寝るだけ」「少しでも家賃を浮かせて自分の好きなことにお金を使いたい」という人ほど、事故物件を選んでいる現実も。
事故物件というワードを聞いて最初に頭をよぎるのは、やっぱり「怖い」「幽霊出そう」「ちょっと不吉?」というモヤッとした不安。でも、現実的には“事故物件”の定義も内容もピンキリで、実はかなり幅広いんです。
事故物件ってどんな部屋?実は「知らなかった」人も多い

「事故物件」って聞くと、なんとなく怖いイメージだけが先行しがち。でも、実際どんな部屋なのか、ちゃんと知っている人って意外と少ないんです。
たとえば、家賃が妙に安い物件を見つけてワクワクしながら不動産屋さんに行くと、「実はこの部屋…」と切り出されて初めて“故物件だったと知ることもあります。
事故物件の定義って実はけっこう幅広くて、
- 自殺
- 他殺
- 孤独死
- 自然死(発見が遅れた場合)
- 不審死
- 火災
- 刑事事件
法律的にも、事故内容や発見までの日数、事件性の有無などで対応が少しずつ違います。
共有部分の事故も告知義務あり
意外と知られていないんですが、たとえばマンションのエレベーターや非常階段、廊下、ロビーのような共有部分で誰かが亡くなった場合も、ちゃんと入居者に説明する義務があります。
たとえば、廊下で倒れて孤独死していた、エレベーター内で事件が起きた、なんて場合も、部屋自体には問題なくても心理的瑕疵ありとして告知されるんです。
事故物件に住んでいる人の話
実は、友人のお兄さんが一人暮らしをする際、激安賃貸マンションを見つけて「これは掘り出しモノを見つけた!」ってテンション上がってすぐ内覧したら、広くて新築同様の部屋だったと大喜び。
ところが、いよいよ契約するタイミングで、不動産屋さんから「実はこの部屋、前に事件があって…」と説明されたらしくて。結局、殺人事件があった部屋だったそうです。
話を聞いたお兄さんは「背筋がゾワッとした。さすがに殺人があった部屋は無理」と言っていたのでやめたと思ったのですが、部屋は広いし新築並み、エアコン・トイレ・バスルーム・キッチン・洗面所などは全て新品、同じレベルのマンションの家賃の半分、他にいいマンションは見つからない、何かあればすぐ出ればいいし!って、結局借りたんでびっくり。
今は住んで2年目ですが、「別になんにもなかったし快適」と言っていました。事故物件の話って、実際こういう体験談が身近に転がっています。
強盗や放火や住人が巻き込まれた犯罪も、事件の内容が重かったり地元で有名になったケースなら、たいてい事故物件として扱われます。
でも、事件があっても亡くなった人がいないなら気にしない人が多いようです。家賃が安いのが一番の魅力だという話はよく聞きます。
心理的瑕疵ってどんな意味?

「心理的瑕疵(しんりてきかし)」なんて、普段の生活ではまず聞かない言葉ですよね。でも、不動産屋さんで突然「この部屋、心理的瑕疵ありです」と言われて、なにそれ?
理的瑕疵って、簡単に言うと、見た目や機能には全く問題ないのに、住む人が「なんか恐い…」「うーん、やっぱり気になる…」と思うような過去や噂がある物件のこと。
たとえば、前の住人が孤独死された、犯人は捕まったが放火があった、空き巣が入ったがケガ人は出なかったなど、今は安全でも、恐く感じる、気になる人がいる物件。
また、自殺や事件、火事だけじゃなく、たとえば、ご近所トラブルがひどかった、以前住んでた人が夜中に叫んでた、なんて話も気持ち的にザワザワするなら心理的瑕疵になることも。
家賃が妙に安いなと思ったら、契約の前に「ちなみに心理的瑕疵って何かありますか?」と聞いてみると、不動産屋さんも教えてくれます。
何年たったら説明されなくなる?
ここも意外と知られていないポイント。基本的には、国のガイドラインで「事故や事件の後、最初の入居者には必ず説明」がルール。
2人目以降になると、原則として説明は不要になるのが一般的ですが、賃貸の事故物件は、事故からおおむね3年が目安。それ以降は原則として説明不要ですが、売買物件は期間の決まりがなくずっと説明することも。
ただし、殺人事件のようにニュースやネットで広まったものは、たとえ数年たっていても「心理的瑕疵あり」として扱われることが多いです。また、地元で噂が根強い物件は、数年たっても「一応説明しますね」と言われることも。
ですので気になる人は借りる前に、この部屋で何か事件はなかったか?不動産や管理人さんに聞いてみるのがおすすめです。
「事故物件=絶対に住んではいけない」ではなく、どんな過去があったか・自分がどこまで気にするかで判断するのが今っぽい選び方。自分なりに納得できるなら、コスパ重視で選ぶのも全然アリです。
事故物件の見分け方・調べ方

事故物件って「住んでみてから知ったら最悪」と思う人もいるけど、実は今はネットで“物件の履歴”を簡単に調べられる時代。その中でも有名なのが、「大島てる」という事故物件情報サイトです。
「大島てる」って知ってる?
「大島てる」は、日本全国の事故物件情報を地図や住所から検索できるウェブサイト。本当にあった事件や事故、自殺、孤独死などの訳あり物件が、地図上に炎マークで表示されているので、どこで何があったか一目でわかる仕組みです。
たとえば、引っ越しを考えているエリアを地図で拡大して、気になるアパートやマンションの場所をチェック。もし炎マークが付いていたら、どんな事故や事件があったか詳細情報も見られます。
口コミや追加情報が投稿されていることも多いので、不動産屋に聞きにくいこともバッチリ把握できるのが魅力。
どうやって調べるの?
- 「大島てる」の公式サイトにアクセス
- 地図から住みたいエリアや、気になる物件の場所をクリック。住所で検索することもできます。
- 炎マークをタップすると、何年にどんな事故があったのか、簡単な説明やニュース記事のリンクまで出てくることも
もし複数の候補がある場合も、それぞれの物件をしっかり比較できるので安心。「安いから内覧に行ったけど、帰ってから大島てるで調べたら昔事件が…」と気づいて、やめたという人が多いようですが、逆に、内容が分かるので「これくらいなら全然大丈夫」と思って借りた人も結構いるようです。
知っておきたい注意点
ただし、全ての事故や事件が100%掲載されているわけではありません。ごくまれに「抜け」があったり、逆に古すぎて今はまったく気にならないケースもあります。
また、「大島てる」の情報は投稿ベースなので、事実確認が不十分な場合や、デマ情報が混じっていることも。
不安なときは「大島てる+他のネット情報+不動産会社の説明」を総合して判断するのがおすすめです。
事故物件を現地や書類で見分けるコツ
- 部屋の修繕箇所をよく見る
クロスや床だけ一部が新品になっている、お風呂だけやたら新しい…など、部分的にリフォームされていたら「もしかして…?」と一度確認 - 入居者の入れ替わりをチェック
短期間で何度も住人が変わっている場合は理由を聞いてみると安心。不動産屋さんが渋ったりごまかす場合は再度要確認 - インターネットで物件名や住所を検索
「物件名+事故」「住所+事件」でググるだけでも、過去のニュースや掲示板、事故物件サイト(大島てるなど)に情報が残っていることも - 不動産屋さんに直接聞く
「心理的瑕疵や事故物件の履歴はありませんか?」と遠慮なく聞くと、案外サラッと教えてくれることも
自分のリアルな感覚で判断しよう

いざ事故物件を前にすると、多くの人が思うのは「夜に一人でいて大丈夫かな」「何か起きたらどうしよう」という漠然とした不安です。でも、その怖い正体って、実はよく分からない、想像でふくらむ部分が大半。
部屋そのものよりも、ネットの噂や他人の体験談に引っ張られて、必要以上にビビってしまうことも多いです。実際、事故物件に住んでいる人は、最初はすごく悩んだけど、冷静に考えたら家賃が非常に安いし、広さも全然違う。
昼間だけでなく夜も内覧してみたら、特に何も感じなかったと、そのまま入居した人も多数です。
某有名不動産屋さんによると、1年たっても何の問題もなかった人ばかりなのに、映画やドラマで事故物件を怖いものとして扱うから、「事故物件=絶対何かが起こる」とさけられているだけ。
たまたまこの部屋で事件がおきただけのことで自分には関係ない、夜も一人で全然大丈夫、コスパ重視!という人には、家賃を抑える大きなチャンスだったりします。
家賃が安い理由に納得できるなら、コスパの良い一人暮らしのスタートになるかもしれません。新しい部屋選びはちょっとした冒険。自分なりの基準とリサーチで、失敗しない一人暮らしを始めてみてください。
事故物件を選ぶときのリアルなチェックポイント

もし、ちょっと気になるなら、こんなポイントを意識してみてください。
- 昼と夜、両方の時間に内覧する
昼は気にならなかったけど、夜はなんだか落ち着かない、事件を思い出してしまう…その感覚をチェック - 管理会社や大家さんにどんな内容だったか必ず聞く
事件性や現場の場所(部屋・ベランダ・共用部など)、いつ・どんな事情で事故物件になったのかはしっかり確認 - 近所の住人や、同じマンションの別の部屋にも話を聞く
住人や近所の人が普通に暮らしているなら、大きな心配は少ない - 内装や設備がしっかり新しくなっているかチェック
リフォームや清掃がきちんとされている部屋は、気分的にも安心しやすい - 契約時の説明書類をしっかり確認
重要事項説明書に「心理的瑕疵あり」など書かれている場合は、どこが気になるかを改めて確認
事故物件のリスクを減らしたいなら、自分から情報を集めるのが一番。「大島てる」などのウェブサイトを活用しつつ、実際に足を運んで部屋や周辺の雰囲気もチェックしましょう。
「なんとなく違和感がある」「ここはやめておこう」と思ったら、その直感は意外と大事です。逆に、ピンとこなければ普通の部屋と何も変わらず暮らせる人が多いようです。
一人暮らしだからこそ安心にこだわるコツ

事故物件を選ぶとき、最大のポイントは自分がどこまで気にしないでいられるか。一人の夜が怖いと思うなら、防犯カメラやセンサーライトを設置するだけでも気持ちがだいぶ違います。
寝る前にYouTubeや好きな音楽で部屋の空気を切り替えるルーティンを作るのも効果的。
もし何か気になることがあったら、友達や家族に正直に相談してみるのも大事。たいてい「考えすぎだよ」と言われて安心できたり、「どうしても無理そうなら引っ越しすればいいか」と気楽になれることも。
部屋は誰かの人生の一部を受け継ぐ空間でもあるけど、そこでどう過ごすかは自分次第。自分が快適に暮らせる工夫や安心の仕組みを一つひとつ増やしていくのが、一人暮らしの裏ワザです。
まとめ|事故物件、実は怖がりすぎなくてOK

事故物件と聞くと最初はビビるけど、実際に住んでみると何も起こらないケースがほとんど。自分の感覚と、現実的なチェックポイントを押さえておけば、家賃や広さで得するチャンスも多いです。
怖いと感じたときは無理しない。でも「まあ大丈夫かも」と思えたら、あえて選んでみるのも一人暮らしの醍醐味。家賃が安い分、遊びや習い事をする余裕も出てくるでしょう。自分らしい安心の作り方を見つけて、自由な暮らしを楽しんでください。









